院長・副院長ブログ

2021.05.29

コロナ禍の日々の診療の中で。

新型コロナ感染症もいっこうに減少の兆しが見えない現状の中で、日々の診療をしていると、クリニック内で、"ご利用頂いている皆様に感染させない"、"クラスターを発生させてはいけない" この2点が最も重要で、その為に受付で県外移動、風邪症状の有無等を毎回確認したりと、通常診療でさえも今までより時間がかかり、そこに感染症外来、新型コロナワクチンの接種と沢山のことをこなさなくてはならないことも合わさって、診察までの待ち時間が多くなってしまっています。


予約診療、業務内容の見直し等行い、少しでも待ち時間が少なくなるよう職員一同精一杯の努力をしてもなお、皆様方にはご不満をもたれてしまっていることをひしひしと感じながら、毎日の診療を行っています。忙しく走り回り、毎日があっという間に過ぎてしまい、どこかで心が折れてしまうのではないかと不安さえ感じています。


先日のとある日、その日も朝から外来が混雑し、感染症外来の方も多く、皆様方の待ち時間が長くなり、不満を漏らす方もいらっしゃいました。待ち時間が長くなるのが最もストレスに感じる私にとっては、まさに心がパンクしそうに張り詰めた状態で診察を行っていました。その中に小学校低学年のお子様が感冒症状で受診、御母様と一緒に点滴室でお待ち頂くこと1時間以上、さて診察に行った際にお子さんから"くたびれたー"の一言を覚悟していた私にとって、まさに心癒されることがありました。そのお子様は、待ち時間の間に、私にくれる絵を描いてくれていたのです。そして何一つ不満を言わず、診察を受け帰宅しました。そういったお子様をお育てになっている御母様にも、そのお子様にも心身共に癒されたのです。


誰もが時間を無駄にしたくなく、早く診察を受けて帰りたい、そんな中で待ち時間が長くなると誰でもイライラが募り、棘のある言動になりがちなのに・・・日々の診療の中、この一瞬があるからこそ、医療従事者は頑張れるのだと、心からそう思えたささやかな出来事でした。


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