産婦人科医・副院長土屋あさ子
お母さんや赤ちゃんの帰りを心待ちにされているご家族のためにも、
「必ず無事にお返しする」ことが自分の使命だと思っています。
お産ができる病院が減っていることに加えて、うちの女性スタッフの優しい対応もあり、
ここには会津やいわきなど遠くからも多くの方が来院されています。
医師や看護師に男女の違いはありませんが、一人の女性(女医)として
私のちょっとした言葉づかいや話の伝え方に、患者さまが共感してくださっているのかもしれません。
婦人科では診療以外に、医師会の先生方と中学校で思春期の講義を行っています。
いまはインターネットなどで医療情報がすぐ入手できる一方で、自分の症状に照らし合わせた時に
本当にその情報が正しいかどうかが分からず、結果的に不安や心配につながっているようです。
年を重ねてお悩みが増える更年期も、科学的な根拠をもとにお話しをするだけで
納得される方がたくさんいらっしゃいます。
受診して不安が解消され笑顔でお帰りになる方をみるたび、医師になって良かったとつくづく思います。
これからも、どんな悩みも遠慮なく打ち明けていただける医者でありたいと思っています。
Voice

どのお産も大切な思い出ですが、しいてあげれば、移動中に車のなかで産まれてしまった方のことでしょうか。来院の途中、ご家族さまから連絡が入り「先生!産まれちゃう!」と。夜は助産師と看護師の2人が常駐し、何かあれば私に連絡が入る体制になっています。この時は緊急で私の到着までスタッフがご家族さまと電話でやりとりしながら車中分娩の対応をしました。幸い、ご家族が患者さまと産まれたばかりの赤ちゃんをきちんと毛布にくるんで連れてきてくれて、ほっとしたことを覚えています。

東日本大震災がおきた時、帝王切開の手術中でした。お産自体は終盤で問題なく終えましたが、困ったのは、水が出なくなったこと。地域の患者さまがお水を持ってきてくれたり、栄養士さんが出勤できず入院中のお母さんのためにスタッフみんなでおにぎりを作ったり。揺れのせいかどうかは分かりませんが、本震以降の余震のなかでお産が次々重なり、翌日から何日も分娩室に入りました。あの時は避難するお母さんも大勢いたので、しばらくは、紹介状作りにも追われたことも忘れられない思い出です。
PROFILE
出身地 | 東京都 |
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学歴 | 帝京大学医学部 |
経歴 | 太田綜合病院等で研修医として勤務後、土屋病院で産婦人科を担当。 その後H15年11月よりトータルヘルスクリニックにて産婦人科を診療し現在に至る。 |
専門 | 産婦人科 |
資格 | 母体保護法指定医、日本産婦人科学会専門医 |

お手伝いしていただいている先生方のご紹介
太田節子先生(産婦人科) | 産婦人科にて病棟を主に担当しております |
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土屋繁一郎先生(産婦人科) | 産婦人科にて外来および病棟を担当しております |
白石絵莉子先生(産婦人科) | 産婦人科にて外来および病棟を担当しております |
大野広衛先生(小児科) | 一ヶ月健診、乳児健診を担当しております |
松本敦先生(小児科) | 胎児心臓超音波検査および小児科を担当しております |
土屋繁国先生(小児科) | 胎児心臓超音波検査および小児科を担当しております |
白岩恵子先生(麻酔科) | 手術の麻酔を担当しております |