妊婦健診
妊婦健診について
妊婦健診は、お母さんとお腹の赤ちゃんの健康状態をチェックするとても大切なものです。
母子手帳をもらったら妊婦健診を受けましょう。
妊娠中は約40週という短い間に、子宮の中で一つの命が育つのですから、お母さんの体には多くの変化が起こります。
自覚症状がなくても、妊娠特有の合併症や早産の兆候など、さまざまな問題が起きている可能性があります。
妊婦健診をスケジュール通りに受診していれば、そのような場合にも早期に発見して対処することができます。
また、健診の際に日常生活や食事のことなど、疑問や不安に思うことを医師に直接相談できますので、
安心いただけるのではないでしょうか。
健診日以外でも、出血や腹痛など体に少しでも違和感を感じた時は、遠慮せずに、すぐにご連絡ください。

妊婦一般健康診査(妊婦健診)スケジュール
母子手帳をもらったら、定期妊婦健診を受けましょう。
妊娠23週まで → 4週間に1回
妊娠24週以降 → 2週間に1回
妊娠36週以降 → 1週間に1回
週数 | 検査内容 |
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妊娠初期 | ●経腟超音波検査 (妊娠部位の確認、初期の胎児の発育 妊娠週数の確認など) ●子宮頸がん検診 ●血液検査(血液型・貧血など) ●クアトロ検査(※希望者のみ) ●感染症検査(肝炎・エイズ・梅毒など) |
20週頃 | ●超音波精査(胎児発育、胎児異常などの精密検査) |
28〜30週頃 | ●経腟超音波検査(子宮頸部チェック) ●頸管内細菌検査、クラミジア検査 ●血液検査(血糖・貧血・HTLV-1抗体など) ●超音波精査(胎児発育、胎児異常などの精密検査) |
36週頃 | ●血液検査(貧血など) ●膣内細菌検査(GBS検査など) |
36週頃から毎週 | ●ノン・ストレステスト(NST) 胎児の元気さと子宮の収縮の度合いを観察します (お腹の張る方は早めに施行します) ●骨盤レントゲン 初産婦の方は、37週頃骨盤のレントゲンを撮影します ●必要に応じて内診(子宮口の状態の確認)を行います。 |
妊婦健診当日の流れ
妊娠期間中には、以下の血液検査を行います。
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1受付
母子手帳と診察券と無料券を窓口にお出しください。
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2尿検査
採尿室で尿を採ります。トイレでコップに名前を記入してください。
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3体重・血圧測定
看護師が名前をお呼びし、測定します。
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4医師の診察
各種検査、採血等を行います。
※「母と子の健康のしおり」の妊婦健診票は、必要事項を記入して持参してください。
※妊娠36週以降は、赤ちゃんの心音をモニター(20~30分間)してからの診察になります。
※里帰り分娩の方は、34週までにお戻りください(受診先の病院で問題のある方は、早めにご連絡ください)。
※経産婦の方は、前回のお子様の母子手帳をお持ちください。
血液検査について
妊娠期間中には、以下の血液検査を行います。
1回目の妊婦健診時に採血(1回目妊婦一般健康診査受診票使用)
●血液型・Rh型 / ●風疹抗体価(風疹にかかったことがあるかどうかを調べます) / ●血算(貧血の程度を調べます) / ●B型肝炎・C型肝炎・梅毒 / ●不規則抗体(不測の出血に備えた検査) / ●エイズ(※希望者のみ)
妊娠28週頃に採血(2回目妊婦一般健康診査受診票使用)
●血算 / ●血糖(空腹時or食後2時間) / ●HTLV-1抗体
妊娠36週頃に採血
●血算
以下の項目は任意検査となります
「エイズ検査」は希望者のみとなりますが、当院では、すべての妊婦さんの健康維持と赤ちゃんへの感染防止のため、検査を受けていただくようお勧めしております。
●エイズは最近、異性間の性行為で感染する割合が高くなっています。
●エイズに感染しても何も症状がないことが多いので、検査をしないと感染の有無がわかりません。
●エイズに感染していることがわかれば、発症を遅らせることもある程度できるようになってきました。
●妊娠することにより免疫能力が低下し、発病が早まるとの報告もあります。
●児への感染率は10~30%と言われていますが、出産方法によっては感染率を下げることもできます。(小児エイズの80~90%は母子感染によるものと言われています)
超音波検査
当クリニックでは、毎回の健診で超音波検査を行っています。
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おなかにいる赤ちゃんの姿を確認できる瞬間です
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3D/4D超音波検査装置
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