診療部 日々のできごと

DATE. 2018.10.24

医師の働き方改革と主治医制度

院長 松本昭憲

この原稿を書き始めた時に、地元の根本匠衆議院議員が厚生労働大臣兼働き方改革担当相に任命されたニュースが流れてきました。医療業界も働き方改革が今まさに議論の真っ最中です。東京医科大学の女性排除の入試制度なども医師の働き方と関連していることは紛れもない事実でしょう。今、外科医や産婦人科医希望者が減少しています。24時間対応を迫られる診療科目は敬遠される傾向です。もう、一人の主治医が患者を24時間対応するシステムは限界ではないのでしょうか。優秀な女医が出産をして子育て(夫婦共同で子育てするのはもちろんです。私はあまり参加しませんでしたが)して24時間対応は明らかに無理でしょう。職場での男性医師が協力し女性医師と一緒に同じ患者を診ていく、或いは女性医師同士で患者を診ていく。患者の皆さんもそのシステムを許容して頂く。出産子育て(男性医師も含む)を経験する優秀な医師を失わない事は、患者側にとってもメリットが大きいのです。男性医師でも24時間365日に一人で対応するのはもちろん疲弊するのは、間違いありません。今時、ネットやITツールを使えば充分患者の情報を共有できるのではないでしょうか。勿論、知識だけが名医や良医の条件ではありませんが、疲弊した医師が良好な臨床医になると思えません。徹夜で働いた医師が次の日に、手術をして上手くいくでしょうか?お腹をすかして診察した医師が正しい診断ができるでしょうか?自分の主治医には健康な肉体で健全な精神状態で診察してもらいたいですよね。そのためには、一人の主治医ではなく、チームで患者さんの健康を守っていく時代ではないかと考えます。

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